〔3〕研修時のモチベーションを高める方法

研修に行って来いといわれて、しぶしぶ参加される方も多いのではないでしょうか。

加藤

講師派遣の場合は「やらされ感」を持って研修会場に入ってくる受講者がやはり多いと思いますが、そのような人をできるだけ早い段階で研修に引き込む、というのは講師の力量だと思います。研修後に、最初は気が乗らなかったけれども、参加してよかったという声をいただけることがあります。これは講師の醍醐味でもあります。



佐野川谷

「接遇&マナー」の公開講座では会社からの指示で参加される人と自分磨きのために自費で参加される人といますが、後者は目の色が違う、と感じることはあります。研修に求めるものが明確なので、取り組み方が真剣ですし、研修で持ち帰るものも多いと思います。


坂部

繰り返しになりますが、公開講座、講師派遣にかぎらず、企業がスタッフに研修を提供する際には参加意欲を上げるためにも、上司の方から研修の目的や受講者に何を得てほしいのか、ということを事前にしっかり伝えていただきたいと思います。研修の目的を明確にするほど「やらされ感」は払拭され、受講者のモチベーションは高まります。


原

公開講座と講師派遣をうまく組み合わせて活用していただくというのも研修の成果を高める、あるいは受講者のモチベーションを高める一つの方法だと思います。公開講座では特定の業種業態に即した内容を提供することはできないのですが、色々な業種業態の人が受講しますので、独特の緊張感がありますし、他業種や他企業のやり方や考え方が良い刺激になるということは実際に受講された方からよくお聞きします。



加藤

講師派遣を初めてご検討いただく際にも、最初に公開講座の受講をお勧めすることがあります。まずは2日間の公開講座で弊社の研修内容をご担当者にご理解いただき、それから講師派遣用の研修内容を組み立てるという流れです。時間はかかりますが、企画準備をしっかりやれば、それは必ず研修成果にもつながります。


研修後のモチベーションを維持する方法はありますか。

佐野川谷

「接遇&マナー」ではお客さまからの様々なご要望や問題意識をお聞きしたうえで、私どもから研修に関するご提案をさせていただくことがよくあります。代表的なのは研修と業務モニタリングを組み合わせた提案です。まず業務モニタリングを行い具体的な課題・問題点を抽出したうえで、実情に即した研修を実施します。更に一定期間後に業務モニタリングを行い、不十分な点をはっきりさせたうえでリフレッシュ研修を行う、というものです。要するに一過性の研修で終わらせるのではなく、継続性のある研修を導入することで一人ひとりのモチベーションを維持し、接遇力や接客力の強化を図るというものです。研修における一種のPDCAサイクルでもあります。


坂部

研修から離れたところで考えれば、研修で得たことが継続される仕組みを用意するのは効果的だと思います。特に「接遇&マナー」は知識教育ではないので、受講時に得たことや感じたことを日常の習慣にすることが大切です。例えば挨拶や身だしなみ、言葉遣い等々を習慣に落とし込む。その仕組みとしては朝礼の活用でもいいでしょうし、委員会や勉強会でもいいと思います。


原

委員会や勉強会は、自発的な取り組みが望ましいですね。希望者を募って、上司の方がかかわっていく。けれども、やらせっぱなしにするのではなく、上司の方には側面支援という役割を担っていただきたいと思います。こうした活動では自分たちで内在する課題を見つけながら、その職場に合った活動を広げていくことがとても大事だと思います。